プリンチペ・ボルケーゼ
ミニトマト型のクッキングトマトで、イタリア南部では古くからドライトマトにし、年中様々な料理に使っています。火を入れるととても旨味があります。
ボルゲーゼは正式には”Principe Borghese”といい、ボルゲーゼ皇子またはボルゲーゼ大公という意味の名で、イタリア南部において1910年代頃から作られ、個々の農家でその種が何代も受け継がれてきた伝統野菜のような品種です。自家栽培でできた種で翌年も同じトマトが作れます。
イタリアではこのトマトをぶどうの房のように何個も束ねてつるして天日干しし、1年中いろんな料理に活用して食べます。日本ではトマトの天日干しはなかなかうまくいかないので、セミドライにしたりフードドライヤーを使って乾燥させます。
○育て方
露地栽培の場合、株間は60cmくらいにします。
成長してもあまり背が高くなく、1mくらいの高さです。
120~150cmの短い支柱を中心に立てて麻ひもなどで結わえ付けて倒れないようにするだけです。脇芽かきもする必要ありません。放任で育ててもよく成ります。複数のトンネル支柱にひもやフラワーネットを張って、伸びた枝をネットの上にのせるようにしてもいいです。
支柱を立てなくてもよく育ちますが、実が地面について込み入ったり虫食いがあったりするので、ある程度に日に当てる意味も含めて支え支柱をした方が無難です。